高配当株にもリスクあり!3つのリスクをわかりやすく解説
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ここまでの回では、配当株、とくに配当利回りの高い高配当株の魅力について解説してきました。
配当株投資は安定的に利益を得られる方法であることは間違いありませんが、配当株や高配当株にも注意すべきポイントがいくつかあります。
投資を行う上で、リスクを認識していないことほど怖いことはありません。
本記事では、配当株に投資する際に押さえておきたい注意点をわかりやすく整理していきます。
株式投資を始めたばかりの方や、配当目当てで株を買おうと考えている方にとって、事前に知っておくと安心な内容になっています。
まず、配当株のリスクとして挙げられるのは減配のリスクです。
企業は稼いだ利益の一部を、配当という形で株主に分配しています。
しかし、時に企業は業績や資金繰りの状況によって、配当を減らすことがあります。
これを減配といい、逆に配当を増やすことを増配と言います。
景気が悪化したり、業績が低迷したりすると、過去に配当を出していた企業でも、減配になることは珍しくありません。
例えば、日産自動車は2024年3月期に1株あたり20円の配当を出していましたが、翌2025年3月期には0円に減配されました。
これは業績の大幅な悪化に起因するものと言われています。
一方で、花王は1988年から35期連続で一株当たりの配当金額を増やしています。
このように配当は決して固定されたものではなく、企業の業績や経営方針などの要因に応じて変動するものです。
自分の保有中に配当株が減配になっていないか、企業の決算短信や配当発表を四半期ごとにチェックする習慣をつけましょう。

さらに、株価下落リスクも忘れてはいけません。
配当株は魅力的に見えますが、企業の業績不振や業界環境の変化により株価が下がることがあります。
配当だけでなく、株価の変動も投資結果に影響するため、利回りの高さに安心して全額投資するのは非常に危険です。
例えば株価1000円、配当利回りが5%(配当金50円)の銘柄のケースを考えてみましょう。
50円の配当を受け取れたとしても、株価が900円に下落した場合、配当+50円に株価-100円で、トータルの損益はマイナス50円となります。
このように、配当利回りが高い株でも、株価が大幅に下がれば、トータルで見て利益がわずか、またはマイナスになってしまうこともあるのです。
複数銘柄に分散投資し、配当利回りだけでなく企業の業績も定期的に確認しておくと、株価下落による損失リスクを防ぐことにつながります。

最後に、高配当株の中には株価の上昇余地が小さい場合もあるという点にも注意が必要です。
一般的に業績や事業が拡大している成長企業は利益を事業に再投資することが多く、その結果、配当が少なくなる傾向があります。
一方、高配当株は成熟企業であることが多く、大きく二つのタイプに分けられます。
タイプ1: 成長と高配当を両立する企業
業績が安定しており、安定的な収益をもとに事業拡大と高い配当を両立している企業です。
安定した業績と積極的な株主への還元が評価され、株価の安定や緩やかな上昇も期待できます。
タイプ2: 再投資の余地が小さく、高配当を維持する企業
事業の成長機会が限られ、再投資によるリターンが低いため、高配当を維持している企業です。
こうした銘柄は、配当利回りこそ高いものの、長期的な事業成長への期待が乏しく、結果として株価の上昇余地が小さいケースも少なくありません。
つまり、大きなキャピタルゲインを狙いたいという方にとって、高配当株への投資は最適な投資手法ではない場合もあるということです。
自分の投資目的(配当収入 vs 株価上昇)を明確にした上で、ポートフォリオのバランスを考えましょう。
配当株の魅力は安定した配当収入ですが、以下のリスクに気を付けましょう。
配当株への投資を検討する際は、利回りの数字だけで判断せず、企業の業績や将来性もあわせて確認することが大切です。
次回は、配当株以外でもインカムゲインを狙える債券とREIT(不動産投資信託)について解説していきます。
Q.下の選択肢のうち、正しいものはどれ?
正解!
不正解...
正解はC.業績が悪化した場合、高配当株であっても受け取れる配当額が減少することがある。です。
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高配当株でも、業績悪化などにより減配されることがあります。<br /> 特に業績が悪化した場面では注意が必要です。<br /> また、高配当株は安定した銘柄が多い一方で、大きな株価上昇は期待しにくい傾向があります。<br /> 長期投資でも、企業の業績や株価を定期的にチェックすることが大切です。