配当を受け取るには?受け取るまでの流れを徹底解説
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第1~2回を通して、インカムゲインの仕組み、配当利回りの計算方法についての理解が深まったと思います。
ただ、「配当や優待を受け取るには、どの時点で株を保有していればよいのか?」と疑問に思った方もいるはずです。
配当を受け取るためには、権利付き最終日・権利落ち日・権利確定日・配当支払日の4つが大切になってきます。
今回は、配当や優待を受け取るまでの流れを丁寧に解説していきます。
この記事を読み終えるころには、『いつまでに株を買えば配当・優待を受け取れるのか』『NISAで配当を非課税にするポイント』が分かるようになります。
まずは、そもそも配当と優待がどのように決まるのかを確認しておきましょう。
結論から言うと、配当額や優待は配当額は会社の業績や経営方針によって決まります。
企業は1年間の利益をもとに、社内にどれだけ資金を残し、どれだけを株主に還元するかを決定します。
また、企業によって経営方針が異なるため、利益のうちどの程度を配当に回すかという方針も企業ごとに違います。
優待はサービスのPRや企業イメージ向上のために行われており、取締役会が優待の内容を決定します。

配当金や優待を受け取るには権利付き最終日、権利落ち日、権利確定日、そして配当支払日の4つが重要になってきます。
まず基準になるのが権利確定日です。
権利確定日とは株主に配当を渡すことを決定する日のことであり、多くの企業ではこの日が年に1回または2回あります。
その日に株主名簿に名前が載っていれば、後日配当金や優待を受け取ることができるのです。
ここで注意したいのが、証券取引の仕組みです。
日本の株式市場では、株を購入してから株主名簿に反映されるまでに2営業日かかります。
この2営業日のタイムラグがあるため、権利確定日当日に買っても配当は受け取れません。
上の図のように、権利確定日の2営業日前が「権利付き最終日」、その翌営業日が「権利落ち日」になります。
そのため、配当を受け取るためには、権利確定日の2営業日前(権利付き最終日)の取引終了時点で株を保有している必要があります。
例えば、3月31日(金)が権利確定日の場合を見てみましょう。
つまり、配当を受け取りたいなら、権利付き最終日(この例では3月29日)の取引時間内に株を購入しておく必要があります。
逆に言えば、権利付き最終日の時点で株を保有していれば、権利落ち日に株を売却しても、配当や優待は受け取ることができます。
この仕組みを使って、配当や優待を目当てに短期売買を行う投資家もいます(とはいえ、玄人向けのテクニックなため注意が必要です)。
最後に、証券口座に配当金が振り込まれる日のことを配当支払日と言います。
ただし、「配当金がいつ支払われるか」は企業によって異なるため注意が必要です。
一般的に、配当金と優待ともには権利確定日の2〜3か月後に受け取るケースが多く、例えば3月末に権利が確定した場合、6月頃に受け取るという流れになります。
通常、配当金には約20%の税金がかかりますが、NISAという制度によって、配当金にも税金がかからなくなります。
NISA口座で購入した株の配当金は、年間の非課税枠の範囲内であれば課税されないため、税金を引かれずにそのまま受け取ることができます。
これらを踏まえると、配当重視の投資を行う人にとって、NISAの活用は非常に効果的だといえるでしょう。
NISAの詳細や注意点は、別の記事で詳しく解説していますので、確認してみてください。
今回は配当と優待を受け取るまでの流れを解説しました。
配当と優待を受け取るには、権利付き最終日、権利落ち日、権利確定日、配当支払日を把握しておくことが不可欠です。
また配当金も非課税になるため、NISA口座での配当株への投資も有力な選択肢の一つと言えます。
次回は、配当株のなかでも特に配当利回りの高い高配当株について解説していきます。
Q.下の選択肢のうち、正しいものはどれ?
正解!
不正解...
正解はC.権利確定日から実際に配当が支払われるまでには、約2~3ヵ月かかることが多い。です。
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配当支払日は、権利確定日から約2~3ヵ月後になるのが一般的です。権利確定日に株を保有していれば配当を受け取る権利が確定するため、配当支払日にその銘柄を保有している必要はありません。