初心者でも怖くない!株価チャートの読み方~基礎編~
サムネテンプレ (11) (1)
2025.12.20 シリーズ記事
サムネテンプレ (11) (1)

3つの移動平均線でトレンドをつかもう!

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株式投資をする際に、株価チャートを見て、何となく上がっているから株を買おう、下がっているから売ろうなどと、安直に判断していませんか?

その場その場での雰囲気で売り買いを行うと、損失を出しやすくなるだけでなく、実際には出せる利益を逃すことにもなりかねません。

そこで重要になってくるのがインジケーターです。

インジケーターは銘柄の分析だけでなく、株の売り買いの場面で私たちに多くのヒントを与えてくれるものです。

株価チャートを見ていると、ローソク足のそばに1~3本、なめらかな曲線が描かれているのを目にしたことがあるという方もいるかもしれません。

この線は「移動平均線」と呼ばれるもので、過去の株価の平均をグラフにして表したものです。

これを使うと、現在の株価がどのような流れにあるのかを一目で理解することができます。

今回の記事では、インジケーターとは何か、数あるインジケーターの中で最も使われている移動平均線の仕組みから活用方法までをわかりやすく解説していきます。

1.インジケーターは株価の参考資料

まずインジケーターとは、過去の株価の動きや取引量などをもとに、株価の動向を視覚的に表した分析ツールのことです。

日本語では「指標」と訳されることもあります。

あくまで補助的なものであり、決してインジケーターが全てを予測してくれるというわけではありません。

上手にインジケーターを使うことで、より精度の高い売買をすることができるようになります。

2.移動平均線

インジケーターのうち最も有名なものは移動平均線です。

移動平均線は、過去の一定期間の株価の平均値を折れ線グラフでつないだ線です。

つまり、株価がどのような流れで動いてきたかを「ならした」形で示す線であり、株価のトレンドを見るのにとても役立ちます。

縦軸は株価、横軸は時間軸(日付など)になっており、移動平均線はその時間ごとに更新されていきます。

3.短期、中期、長期の移動平均線を使い分けよう

移動平均線には、大きく分けて「短期」「中期」「長期」の3つがあります。

短期では5日線や10日線、中期では25日線や50日線、長期では75日線や200日線などがよく使われます。

数字は日数を表しており、たとえば5日移動平均線は、過去5日間の終値の平均を毎日更新して描かれます。

中期と長期の場合は期間は長くなりますが、計算方法は同じです。

多くのチャートでは、短期、中期、長期の移動平均線は色分けされて表示されています。

短期の移動平均線は直近の値動きに敏感に反応するため、現在の勢いを見るのに適しています。

中期線や長期線はゆっくりと動くため、大きな流れや相場全体の方向感をつかむのに役立ちます。

これらを組み合わせて株価を見ることで、株価のトレンドや転換点をより正確に読み取ることができるようになります。

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4.シグナルに注目!

株式投資でよく使われるシグナルとは、売買のタイミングを判断するための目安となる情報やサインのことを指します。

これは、過去の値動きや紹介した移動平均線などのインジケーターから読み取れるものです。

投資家が「今が買い時か?売り時か?」を判断する手助けとなります。

ゴールデンクロスとデッドクロス

クロスとは、移動平均線どうしが交差することを指します。

株価を見ていると、株価が急に上昇トレンド(一定期間続く傾向のこと)や下落トレンドに入るということが見受けられます。

では、そのような上昇や下落をいち早く読み取るにはどうすればよいのでしょうか。

その答えの一つが、移動平均線から生じる「シグナル」を把握することです。

このシグナルの代表例として、まず覚えておきたいのがゴールデンクロスデッドクロスという2つのクロスです。

ゴールデンクロスとは、短期の移動平均線が中期または長期の移動平均線を下から上に突き抜ける現象のことを指します。

このとき、株価は上昇トレンドに入る傾向にあります。

デッドクロスはその逆で、短期の移動平均線が中期または長期の移動平均線を上から下に突き抜ける現象です。

この場合、ゴールデンクロスの時とは対照的に下落トレンドのサインとされます。

下のチャートは2023年7月から2024年9月までのキーエンスの株価チャートです。

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このようにゴールデンクロスとデッドクロスの動きに注目することで、株価の上昇を狙ったり、株価の下落前に売ったりすることができます。

ただし、ゴールデンクロスやデッドクロスが出たからといって必ずしも株価が上がる、または下がるとは言い切れません。

あくまで判断材料のひとつとして使うのがポイントです。

短期的な値動きでクロスが発生することも十分にあり得るため、他のチャートの情報や指標とあわせて判断することが重要です。

まとめ

今回は、短期、中期、長期の移動平均線とその使い方について解説しました。

移動平均線を使うことで、短期から長期の株価のトレンドを理解した上で、銘柄の売買を行うことができます。

次の記事では、移動平均線以外にもチャート分析で参考になる2つのインジケーターを詳しく解説します。

理解度チェッククイズ

Q.下の選択肢のうち、正しいものはどれ?

  • A.短期の移動平均線は、中期や長期の移動平均線よりも価格の変化に敏感に反応する。
  • B.長期の移動平均線は、短期の移動平均線よりも価格の変化を早く捉える。
  • C.短期・中期・長期の移動平均線は、それぞれ計算方法が異なる。
  • D.移動平均線は、過去の株価ではなく将来の株価をもとに描かれている。

正解!

不正解...

正解はA.短期の移動平均線は、中期や長期の移動平均線よりも価格の変化に敏感に反応する。です。

短期の移動平均線は、計算に使う日数が少ないぶん、直近の株価の動きをより強く反映し、価格の変化に対して素早く上下に動きます。<br /> 一方で、長期の移動平均線は滑らかに動き、全体のトレンドをつかむのに向いていますが、短期の変化には反応が遅くなります。

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