日足・週足・月足を使い分けて銘柄分析!
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今回のシリーズ第2回では、ローソク足の基本について解説しました。
ただし、ローソク足は一日単位だけでなく、週足や月足として使われることもあります。
同じ銘柄でも複数の「時間足」を使い分けることで、チャートの見え方が大きく異なってきます。
この「時間足」を理解すると、自分の短期・中期・長期といった投資スタイルに応じたチャート分析ができるようになります。
今回は時間足の基本について紹介し、それによって得られる視点について解説していきます。
まず、時間足とは、1本のローソク足が示す時間の単位のことです。
時間足の単位が大きくなるほど、長期間の値動きを大まかに把握でき、小さくなるほど、短期的な細かい値動きを捉えられるようになります。
日足は最も基本的な時間足です。
株価の動きを1日単位で確認できるため、多くの個人投資家にとって使いやすく、情報量と見やすさのバランスがとれています。
まずはこの日足から株価の流れを見ることに慣れていきましょう。
週足は、5営業日分(土日は非営業日のため)の動きが1本にまとまるため、日々の小さな上下に影響されず、全体のトレンドをつかみやすくなります。
株価がじわじわと上がっているのか、それとも反転の兆しがあるのかなど、日足では見えにくい動きも、週足にすると見えてくることがあります。
これは週足のローソク足です。
1週間分の動きをまとめて確認したいときに便利です。

より長いスパンを見る場合には月足が役立ちます。
1本で1か月の動きを示すため、過去数年から十数年の長期的な株価の流れを把握するのに適しています。
特に、これからの成長が期待される企業が、長期的に見てどのような値動きをしてきたかを知るためには、月足が最適です。
このように、時間足によって見える情報が異なるため、日足、週足、月足と順に確認することで、直近の動きから銘柄の全体的な流れまでを把握できます。
例えば、普段見ている日足では下がっているように見えても、週足で株価がじわじわと上昇しているのであれば、「これは一時的な下落で、長期的に見れば問題ない動きだ」ということが分かったりします。
株価チャートは、時間の切り取り方によって印象がガラリと変わります。
以下は、日本ケミコンの株価チャートを日足と月足で表したものです。
この日足チャートを見ると、一見株価は上昇を続けています。かなり力強い上昇に見えるので、このトレンドに乗ろうと考える方もいるのではないでしょうか。
しかし、月足チャートにしてもっと長いスパンで見ると、まったく違った景色が見えてきます。

日足で見られた上昇は、月足のスパンで見るとあくまで下降傾向の波の一部にすぎなかったのです。
日足はあくまで月足の一部であり、短期的な動きに過ぎません。つまり、現在の株価が一体どのような局面なのかを把握するには、複数の時間足を組み合わせてチャートを見ていくことが大切なのです。
例えば、日足で売買のタイミングを探り、月足で株価の傾向や安定性を確認することで、より的確な投資判断につなげることができます。
一つの足でチャートを見るのに慣れてきたら、より長い時間の足もあわせて見るようにしてみましょう。
今回は、日足、月足、週足の3つの時間足について解説しました。
各時間足の特徴を踏まえてチャートを見ることで、これまで見えなかった値動きやその傾向を捉えられるようになります。
次回は、株価の値動きをとらえる上で重要な「移動平均線」について解説します。