初心者でも使える!「インジケーター」で売買タイミングをつかむ方法
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実際に株式投資を行っていく中で、株を適切なタイミングで売買するのは非常に難しいことです。
売り買いのタイミングが分からず、場当たり的に銘柄の売買をしている方も少なくないのではないでしょうか。
そんなときに売買のタイミングのヒントを与えてくれるのが、今回紹介するRSIとBBという2つのインジケーターです。
この2つのインジケーターは多くの投資家が確認しているものであり、今後投資家の一人として市場に向き合っていくために欠かせないものです。
この2つのインジケーターが具体的にどのような場面で役立つのかについて説明します。
株価チャートを見ていて、「この銘柄はどこまで上がる(下がる)のだろう?」と悩んだことはありませんか。
そんなときに、今の株価が行き過ぎているかどうかを数値で教えてくれるのが「RSI」というインジケーターです。
RSIは「Relative Strength Index」の略で、日本語では相対力指数と呼ばれます。
一定期間の株価の上げ幅と下げ幅のバランスを数値化したもので、一般的に0〜100の範囲で表示されます。
ここで覚えておきたいのは、RSIの値が高いほど「買われすぎ」、低いほど「売られすぎ」と判断されやすいという点です。
目安としては、RSIが70を超えると買いが加熱しており反落の可能性が高まり、30を下回ると売られすぎで反発しやすい状態とされています。
例えば、ある銘柄の株価が順調に上昇しているとき、チャートだけを見ると「まだいけそうだ」と感じるかもしれません。
しかしRSIがすでに80近くまで上昇していれば、短期的には買われすぎのサインと受け取ることができ、利益確定や新規の買いを控える判断材料になります。

上の図は、2025年1月から同年9月までのオリエンタルランドの株価チャートです。
RSIの①〜④のポイントと株価の動きを照らし合わせると、RSIが30を下回った場面ではその後に株価が上昇へ転じ、逆に70を超えた場面では株価が下落に向かっていることが確認できます。
このように、RSIをチェックすることで「そろそろ買われすぎかもしれない」「売られすぎで反発余地がありそうだ」といった感覚的な判断を、数値に基づいて行えるようになります。
完璧な予測ツールではありませんが、エントリーや利益確定のタイミングを考えるうえで心強いヒントになります。
株価の値動きは一見バラバラに見えますが、長い目で見ると、ある範囲(帯)の中に収まりやすいという特徴があります。
その「帯」をチャート上に見える形で示してくれるのが、BB(ボリンジャーバンド)というインジケーターです。
BBは、チャート上に「このあたりまで株価が動きそうだ」という範囲を帯のように描いてくれる道しるべのようなツールです。
真ん中に1本の線(移動平均線)があり、その上下を囲むように、何本かの線で帯が描かれます。
この帯は、株価の動きが激しいときには大きく広がり、動きが落ち着いているときには狭くなります。
「最近はこれくらいの幅の中で行ったり来たりしている」というゾーンを示してくれているイメージです。
そして、株価が帯の上のほうまで近づいているときは「かなり買われてきているかも」、逆に帯の下のほうまで落ちてきているときは「売られすぎかもしれない」と考えるヒントになります。
このように、帯のどの位置に株価があるかを見ることで、「今は高めなのか、安めなのか」の感覚をつかみやすくなります。
BBが特に役立つのは、株価がバンドの外側にはみ出したときです。
ある銘柄の株価が急騰して上側のバンドを大きく超えた場合、一時的な過熱状態とみなされ、いったん調整(下落)に向かう可能性があるサインと考えられます。
逆に、株価が下側のバンドを割り込んだときには、売られすぎで反発のきっかけになるかもしれない局面と捉えることができます。

上の図は、2024年9月から2025年9月までのアサヒグループホールディングスの株価チャートです。
緑の線が株価の推移で、水色とオレンジの線に挟まれた範囲(ボリンジャーバンド)の中で動いている様子が分かります。
このチャートでは、水色の線(下側のバンド)を株価が下回ったときに「売られすぎ」と判断し、その後の反発局面を狙うことができます。
一方で、オレンジの線(上側のバンド)を株価が上回った場面は「買われすぎ」と見なされ、利益確定や新規の買いを控える判断材料になります。
ただし、2025年2〜4月のように、株価がボリンジャーバンドの上限を超えたあとも、そのまま強い上昇トレンドが続くケースもあります。
BBの「帯の中に収まりやすい」という性質は目安として意識しつつ、トレンドが強いときには大きな調整を挟まずに上昇(あるいは下落)が続くこともある点に注意しましょう。
ここで気をつけたいのは、RSIとBBはあくまで補助的なツールであり、未来の株価を確実に予測できるものではないということです。
例えば、RSIの数値がある基準を超えたり、株価がBBの下の線を下回ったとしても、必ず株価が反発が起こるとは限らず、そのまま上昇や下落のトレンドが続くケースもあります。
そのため、「インジケーターがこの数値になったら必ず買う・売る」といった使い方ではなく、「現在の相場がどういう状況にあるのか」を把握する、判断材料のひとつとして活用しましょう。
今回はインジケーターの基本、RSIとBBという2つのインジケーターを紹介しました。
インジケーターを確認することで、値動き以外の情報も踏まえた上で、より的確に銘柄の売買判断ができるようになります。
次回は企業の株価チャートを見ながら、これまでの範囲を復習していきましょう。
Q.下の選択肢のうち、正しいものはどれ?
正解!
不正解...
正解はB.RSIが一定のライン(30程度)を下回った場合、買いシグナルを示していると判断してもよい。です。
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RSIは株価が買われすぎているのか、売られすぎているのかを判断するために使われます。<br /> 一般的に、RSIが30を下回ると「売られすぎ」状態とされ、買いシグナルと見なされることがあります。<br /> 逆に、70を超えると「買われすぎ」と判断され、売りのタイミングを考える材料になることもあります。<br /> ただし、RSIだけで判断するのではなく、他の指標やチャートの形状とあわせて総合的に判断することが大切です。