迷わない資産運用:ETFと投資信託をやさしく体系的に理解する
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投資初心者必見:ETFと投資信託の中身は同じ?運用の仕組みを一から理解する

読了時間 7 分

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ETFと投資信託は投資を始めたばかりの人が最初に戸惑うポイントのひとつです。

名前も仕組みも似ているように見える一方で、証券会社の画面では別カテゴリーとして表示されるため、「何が同じで、何が違うのか」が分かりにくく感じられます。

そこで本記事ではまず、 ETFと投資信託の共通点や基本構造を整理します。

まずどの点で共通しているのかを理解しておくことにより、次回以降の「違い」や「選び方」が一気に分かりやすくなるため、ぜひ押さえておきたい内容となっています。

1. ETFと投資信託を比較する前に押さえておくべき基本

● ファンドとは何か

ETFも投資信託も、本質的には「ファンド」と呼ばれる仕組みで運用されています。
下の図はETFと投資信託に共通するファンドの基本構造を表したものです。
ETFと投信は名前や仕組みの一部こそ違うものの、基本的な運用プロセスは同じです。

まず、投資家の資金が運用会社(=資産運用のプロ)が管理する一つの大きな資金のプールに集められます。
運用会社は集めた資金を株式・債券・不動産、コモディティや先物など多様な資産に投資します。
具体的な投資対象は、そのファンドの運用方針によります。(オルカンなら全世界の株式が対象、など)
最後に、投資対象から得られた利益は投資家に還元されます。

この「多くの投資家から資金を集め、プロが運用し、その成果を投資家へ返す」という構造がETFと投資信託に共通する最も重要な土台となります。

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● ETFは投資信託の一部

ETFは「上場投資信託」と表現され、投資信託という大きな枠の一部に含まれています。
違う金融商品に見えますが、投資信託の一種がETFとして証券取引所で売買可能な形になっているだけです。

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2.ETFと投資信託の共通点を整理する

ETFと投資信託は名前こそ違いますが、実は中身の仕組みはほとんど同じです。ここでは両者の共通点を3つのポイントに分けて整理します。この記事の後半や次回以降で違いを理解するためにも、まずはこの共通点をしっかり押さえておくことが重要です。

■ 共通点1:運用プロセスは同じしくみで動いている

ETFと投資信託はどちらも 運用会社・信託銀行・販売会社 の3つの役割で構成されています。
ETFも投資信託もこの仕組みが同じため、同じ指数に連動する商品は基本的に似たような値動きをします。

つまり、中身の運用は同じで「売買の仕組みだけが違う」のが本質です。

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■ 共通点2:ETFも投資信託も「運用の仕組み」はよく似ている

ETFと投資信託は見た目や買い方は違っても、中身の運用ルールはほぼ同じ考え方で作られています。
実はどちらも、

  • インデックス運用(S&P500などの指数にそのまま連動)
  • アクティブ運用(指数を上回る成績をめざす)

の2つの運用方式を採用できる仕組みです。

インデックス運用のしくみは同じ

たとえばS&P500連動の商品なら、

  • S&P500の構成銘柄と比率をできるだけ再現する
  • 銘柄入替があれば同じように入替える

といった機械的な運用ルールがETFと投信のどちらにも共通しています。
ETFと投資信託の指数に連動させるための中身のロジックは同じです。

アクティブ運用でも同じ発想で動く

「指数を上回りたい」というアクティブ型の商品も、銘柄選びや比率調整はどちらも運用会社の裁量で行われるという点で共通しています。

■ 共通点3:分配金の原資はどちらも「ファンドの中のキャッシュフロー」

ETFと投資信託は分配金の原資の仕組みも同じです。

分配金は外部から配られるのではなく、どちらの商品もファンドの中で発生した収益が原資になります。

● 分配金の元になる収益は同じ

ファンドの中には株式や債券などの資産が入っており、それらが生む収益が次のとおり蓄積されます。

  • 株式:配当金
  • 債券:利息
  • 預金:利息 などなど

これらがすべてファンド内部に入り、そこから分配するか・分配しないかを商品ごとのルールで決める仕組みです。

3.まとめ

ここまで見てきたようにETFと投資信託は見た目や買い方こそ違うものの、中身の仕組みは共通している商品です。

  • 資金を集めてプロが運用し、その成果を投資家に返すという「ファンドの基本構造」は完全に同じ
  • インデックス運用・アクティブ運用どちらも採用できるという運用方式の設計思想も同じ
  • 分配金の原資はどちらもファンド内の配当や利息といったキャッシュフロー

つまり、ETFと投資信託は中身が似ているから、同じ指数に連動する商品なら値動きもほぼ同じになる — これが最も重要なポイントです。

多くの初心者がつまずく理由は「違いばかりを気にして共通点を知らないこと」ですが、中身の仕組みが同じだと理解できれば、迷うポイントが一気に減ります。

第1回で土台を理解したので、次はいよいよ ETFと投信の違い を深掘りします。

次回(第2回)では投資判断に大きく影響する3つの要素をわかりやすく解説します。

  • 価格の決まり方の違い(ETFはリアルタイム、投信は1日1回)
  • コストの違い(信託報酬・売買コスト・スプレッドなど)
  • 分配金の違い(課税タイミング・再投資の仕組み)

「結局どっちを選べばいいの?」という疑問に答えるための重要な回になります。

ぜひ続けて読んで、ETFと投信の理解をさらに深めてください!

理解度チェッククイズ

Q.ETFと投資信託に共通している「ファンドの基本構造」として正しいものはどれ?

  • A.投資家から集めた資金をまとめて運用する仕組み
  • B.すべての銘柄を自動的に売買するAIファンドのこと
  • C. 必ず株式だけに投資する仕組み
  • D. 分配金を外部から追加して支払う仕組み

正解!

不正解...

正解はA.投資家から集めた資金をまとめて運用する仕組みです。

ETFも投資信託も、本質的には「ファンド」と呼ばれる仕組みの一種です。<br /> ファンドとは、多くの投資家から資金を集め、それをまとめてプロが運用する仕組みのこと。<br /> 記事でも説明したように、<br /> 投資家 → 資金を出す<br /> 運用会社 → 資産配分・売買などを行う<br /> 信託銀行 → 資産を管理する<br /> という構造はETFも投信も共通しています。<br /> <br /> B・C・Dはいずれも誤りで、ファンドの仕組みを表すものではありません。

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