配当株で時間を節約!?配当株投資を基本から徹底解説
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配当株だけじゃない!インカムゲインを狙える2つの投資

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今シリーズでは、配当と優待という2つのインカムゲインについて解説してきました。

実のところ、配当株や優待株以外にもインカムゲインを狙う方法は存在します。

それが今回紹介する債券REIT(不動産投資信託)への投資です。

債券は株式に比べて低リスクで投資できますし、REITはその特性上、比較的少ない金額で手軽に不動産投資を行うことができます。

配当・優待株と同じように、基本的に債券とREITもインカムゲインを狙うための投資商品であり、長期保有が前提になります。

そのため、日々の値動きに一喜一憂することなく、長期的な目線で投資を行うことができます。

配当・優待株に加えて、債券やREITの仕組みを理解することで、より幅広い選択肢を持ってインカムゲインを狙えるようになります。

1.債券

まず債券の仕組みについて学んでいきましょう。

1-1.債券の仕組み

債券とは、投資家がお金を政府や企業に貸す代わりに、利子を受け取ることができる金融商品です。

債券は政府や企業が一定期間、事業のために投資家から資金を集めたいときに発行するものです。

投資家は債券を購入することで政府や企業に資金を提供し、その見返りとして毎年利子を受け取るという仕組みです。

すべての債券には満期(期限)が定められており、その期間が過ぎると元本(初めに投資した金額)とその年の利子を受け取ることができます。

株式には保有期限がなく元本が返ってくることもありませんが、債券は満期時に元本が返還される点が大きな特徴です。

元本割れを避けたい方にとって、債券は魅力的な投資対象といえるでしょう。

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1-2. 債券の種類

債券を発行する主体(お金を借りる側)を発行体といいます。

主な発行体は国(政府)、企業、地方自体体です。

また、これらが発行する債券はそれぞれ国債(国が発行)、社債(企業が発行)、地方債(地方が自治体)と呼ばれます。

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(2025年11~12月募集された債券とその利回りの一例)

1-3. 債券投資の注意点

株式投資では企業の業績や財務状況、今後の成長戦略を把握することが重要でしたが、債券投資では「発行体が利子や元本を返済できるかどうか」が最大の関心事となります。

このような理由から、債券の中でも国債はリスクが低い投資商品として認識されています。

しかし、企業の財務悪化や政府の財政問題によって、利払いが行われないケースもごくまれに企業の財務悪化や政府の財政問題によって、利払いが行われないケースもあります。

実際、2020年にはアルゼンチン政府が国債の利子を払えなくなり、デフォルト(債務不履行)したというニュースもありました。

債券は他の金融商品に比べてリスクが低いとはいえ、このようなリスクを理解した上で投資することが重要です。

2.REIT(不動産投資信託)

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REIT(Real Estate Investment Trust/読み方:リート)は、多くの投資家から集めた資金をもとに不動産を購入・運用し、そこから得られる賃貸収入や売買益を投資家に分配する投資商品です。

いわば、不動産版の投資信託です。

もともとアメリカ発の金融商品で、日本のREITは海外のREITと区別するため「J-REIT」と呼ばれています。

投資対象となる不動産はオフィスビル、住宅、商業施設、ホテル、倉庫などさまざまです。

これらを幅広く扱うREITもあれば、特定の種類に特化したREITも存在します。

REITは証券取引所に上場しているため、株式と同じように市場で取引できます。

通常の不動産投資の場合は物件購入時に数百万円以上の資金が必要になります。

一方でREITは、多くの投資家から集めた資金で不動産運用を行うため、個人投資家は少額で不動産投資を始めることができます。

さらに、運用は資産運用会社が行うため、不動産購入や管理の手続きが不要である点もメリットです。

また、REITには収益の大部分を分配金として投資家に支払う仕組みがあり、これも大きな魅力のひとつです。

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                      (上はREITの一例, JAPANREIT 不動産投信ポータルを参照)

2-1. REITの下落リスク

REITは上場企業と同じように、取引所に上場しており、株価があります。

そのため、REITの価格が下落すると、損失が発生します。

第5回でも説明したように、REITから分配金は定期的に入っていていたとしても、REIT自体の価格が大きく下落すると、トータルの利益がマイナスになるというということもあります。

2-2. 金利上昇で収益圧迫

2つ目は金利上昇のリスクです。

REITに限らず不動産投資は金利の影響を大きく受けます。

不動産取得には多額の資金を必要とするため、金融機関からの借り入れを行うケースがほとんどです。

仮に金利が1%から2%に上昇した場合、1%分(2%-1%)の追加費用がかかることになります。

つまり、金利が2%の時は1%の時に比べ、収益が減ってしまうということになります。

このように金利が上がると、それに伴って借入の費用も上昇するため不動産からの収益を圧迫することもあるのです。

2-3. 不動産需要の低下

3つ目のリスクは不動産需要の低下です。

これは、不動産に限らず、需要が低下すると、REITの価格も下落します。

例えば、オフィスの空室率が上昇したり、人口減少により住宅需要が低下したりすると、当然ながら不動産からの収益も少なくなり、REITからの分配金が減ることがあります。

3.配当株、債券、REITのリスクをおさらい!

配当株、債券、REITは定期的にインカムゲインを得ることができるため、安定的に資産を増やしたいと考えている方にとっておすすめの投資商品です。

ただし、それぞれリスクも存在しましたね。

第5回で解説した通り配当株の場合、減配株価の下落リスクなどがあります。

債券の場合も国の財政や企業の財務状況が極度に悪化した場合、利子や元本を受け取れないというリスクも存在しました。

REITの場合は、株式と同じようにREIT価格の下落リスク不動産市況の動向金利上昇の影響を大きく受ける傾向があります。

投資する前にその金融商品について理解して投資することが重要です。

4.まとめ

今回は配当株と優待株以外のインカムゲインを狙える債券REIT(不動産投資信託)について紹介しました。

それぞれリスクは存在しますが、インカムゲイン投資を行う上で非常に有力な選択肢となります。

配当・優待株、債券、REITのいずれも、利回りの数字だけに惑わされず、その商品の持つリスクを把握した上で投資先を決めることが大切です。

理解度チェッククイズ

Q.下の選択肢のうち、高配当株・債券・REITについて正しいものはどれ?

  • A.これらの3つの投資商品のリスクは同じである。
  • B.REITの分売金は一定である。
  • C.REITの投資対象はオフィスビルや住宅、倉庫など様々である。
  • D.国債は元本保証があるため、絶対に損をしない安全な投資先である。

正解!

不正解...

正解はC.REITの投資対象はオフィスビルや住宅、倉庫など様々である。です。

投資対象となる不動産はオフィスビル、住宅、商業施設、ホテル、倉庫などさまざまです。<br /> REITにはこれらを幅広く扱うものもあれば、特定の種類に特化したものもあります。

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