経常利益をわかりやすく解説!意味や計算式を図解で理解
読了時間 4 分
| 難易度 |
|
|---|---|
| マニア度 |
|
| 重要度 |
|
四季報や決算書を開くと、「利益」と名のつく用語がたくさん出てきます。
経常利益は前記事で解説した営業利益に「本業以外の収益や費用」も含めた利益で、会社全体のお金の動きを示す数字です。
この経常利益を理解すると、営業利益だけでは見えないお金のやり取りが見えるようになり、投資先として安心できる企業かどうかを判断する大きな助けとなります。
本記事では、初心者でも分かるように
「経常利益はどんな利益なのか?」「どう投資判断に活かせるのか?」
などを丁寧に解説していきます。
経常利益は英語でordinaly profitといい、企業の「本業に加えて、利息や配当などのお金のやり取りも含めた通常の事業活動で稼いだ利益」を示す指標です。企業全体の収益力を測るうえで欠かせないものであり、投資判断にも頻繁に使われます。
身近な例として、アルバイトの例で見てみましょう。

アルバイト(本業)で得た収入から必要な経費を引いた結果8万円残ったとします(営業利益)。そして、親から仕送りと銀行の利息でお金をもらい、友人へ借金返済をしたとします。この残った金額が経常利益にあたります。
つまり、経常利益は本業で得た収入に加え、本業以外のお金のやり取りを反映した金額を表します。
経常利益は数年単位(3~5年程度)での推移を確認することが重要です。なぜなら、一時的な金融収益(利息や配当など)や急激な為替変動によって、大きく変動することがあるためです。
次に経常利益がどのように計算されるかを見てみましょう。
経常利益の計算式は次のように書けます。
経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 − 営業外費用
あまり聞き慣れない用語があると思います。そこで、それぞれが何を意味しているのか、一つずつ確認していきましょう。
営業利益とは企業が本業で得られた収益。詳しくは前記事で解説
営業外収益とは:本業以外で得られた収益。
営業外費用とは:本業以外で発生した費用。
体的な営業外収益、営業外費用は以下のようなものがあります。たくさんありますが、すべて覚える必要はありません。
「メインの事業以外でお金の出入りがあった場合には経常利益に反映されるんだなー」程度で理解しておきましょう。

ここまでで、経常利益について次のことを学びました。
では、最後にその経常利益を使って企業のどんなことが分かるかを見ていきましょう。
経常利益は営業利益に「本業以外で得た収益や費用」を反映させたものです。そのため、営業利益から経常利益を比べることでその会社の本業以外のお金の動きを確認できます。
代表的なケース別で営業利益と経常利益の比較で何が分かるかを見てみましょう。
このケースは本業で稼いだ営業利益に加えて、本業以外の収益がプラスになっている状態です。会社全体の収益が底上げされているため、好調であると考えられます。
このケースは本業で稼いでいる営業利益を本業以外の費用が圧迫している状態です。お金のやりくりで負担が大きい可能性がありますが、必ずしも悪いとは限りません。たとえば、成長企業が積極的に投資を行うことで一時的に費用が膨らんでいるケースもあります。
経常利益は一時的な利息収入や急激な為替変動で大きく動くことがあります。そのため、3〜5年程度の推移を見て判断することが大切です。
また、安定した財務基盤を確認するためには、利益の比較だけでなく財務キャッシュフロー(借入や返済、配当の支払いなどの資金の流れ)もあわせてチェックするとより確実です。
以上、経常利益について解説しました。経常利益は会社の本業での収益に加えて、それ以外の収益・費用を反映させた値です。ぜひ、経常利益を覚えて投資判断に活用してみてください。
次の記事では、このシリーズで解説する最後の利益である「純利益」について解説します。
ぜひ読んでみてください。