営業利益をわかりやすく解説!意味や計算式を図解で理解
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四季報や決算書を開くと、「利益」と名のつく用語がたくさん出てきます。
「利益のつく単語が多すぎてよくわからない」「それぞれ何が違うの?」と思いませんか?
実はそれぞれの値が表す内容には大きな違いがあり、その違いを理解することは企業を正しく評価し、投資判断をするうえで非常に重要です。だからこそ、基本的な利益の違いを押さえておくことが欠かせません。
この記事では、その中でも特に大事な利益のひとつである「営業利益」について、わかりやすく解説していきます。
営業利益は英語でoperating profitといい、企業が本業で稼いだ利益のことを示す指標です。営業利益は本業での収益性を測る上で欠かせないものであり、投資判断においても重要視されます。
身近な例として、アルバイトの例を見てみましょう。

アルバイト(本業)で10万円の収入を得たとします。そして、本業を続けるために必要な費用(交通費や食費)がかかるでしょう。これらを引いて残った金額が営業利益にあたります。
つまり、これが「本業で稼いだ利益」です。
注意点として、この指標は1年分だけでなく、数年単位(少なくとも3~5年)で推移を確認をすることが大切です。なぜなら、一時的な要因(原材料価格の高騰や下落、為替変動、大規模な広告宣伝など)によって営業利益が大きく見える場合があるからです。
では、より深くどのように営業利益が計算されるかを見てみましょう。
営業利益の計算式は次のように書けます。
営業利益 = 売上高 − 売上原価 − 販売費・一般管理費
ただ、この式では少し分かりにくいですよね。そこで次に、それぞれの用語が何を意味しているかを具体的に見ていきましょう。
これらの業種は比較的売上原価が高くなりやすいです。
一方、サービス業は物を仕入れる必要が少なく、この値は低くなる傾向があります。例えば、コンサルティング業ではクライアントの提供するものは「知識」や「専門的なアドバイス」であり、物理的な商品を仕入れるわけではありません。よって、売上原価は低くなりやすいです。

これまでで、営業利益について次のことを学びました。
では最後に、その営業利益を見ることで企業についてどんなことが分かるかを見ていきましょう。
営業利益からわかることは主に2つあり、それが「本業での強さ」と「他社との競争力」です。
営業利益は企業の本業での稼ぐ力を示します。
営業利益が高ければ、商品やサービスがよく売れており、さらにコスト管理も適切に行われていると判断できます。逆に営業利益が低い場合、売上が伸び悩んでいたり、売上はあってもコストが過大である可能性があります。
特に、数年単位で営業利益が伸びていたり、高い水準を安定して維持している場合、その企業は本業が強いということがわかります。
営業利益率を比較することで、同じ業界での競争力を評価できます。
営業利益率は以下の式で表せます。
営業利益率=営業利益÷売上高
売上規模が大きい企業は営業利益も大きくなる傾向がありますが、それだけでは企業間の効率性や収益性を比較できません。そのため、売上高に対する営業利益を見ることで、企業が売上をどれだけ効率的に利益へ転換できているかを把握でき、同業他社との競争力を比較する際に有効です。
以上、営業利益について解説しました。営業利益は会社が本業でどのくらい稼いでいるかを評価するために非常によく使われる指標です。ぜひ、営業利益を覚えて投資判断に活用してみてください。
次の記事ではまた別の非常に重要な利益の1つである「経常利益」について解説します。
Q.売上高が同じであるとき、営業利益が低くなる原因として最も正しいものを選びなさい。
正解!
不正解...
正解はD.多くのコストがかかっているです。
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営業利益の数式を思い出してみましょう。<br /> <br /> 営業利益 = 売上高 − 売上原価 − 販売費・一般管理費<br /> <br /> そして、売上高が同じ場合、「営業利益が低い」とは引かれる値が大きい、つまり原価や販売費・一般管理費の値が大きいことを意味します。<br /> よって、「多くのコストがかかっている」が正解となります。